連結財務諸表(概要)
今日から連結財務諸表についてです。
連結財務諸表とは??
連結グループを一体とした財務諸表のことを言います。
初めて聞いた方をいると思いますが、会計上、会社単体の個別財務諸表と連結グループの連結財務諸表というように区別しています。
どうやって連結財務諸表を作るの??
連結財務諸表を作成する方法としては、各連結グループの会社の個別財務諸表を合算して、必要な調整を行うことで、作成されます。
上記の必要な調整は、後々解説していきます。
連結グループの子会社って??
グループのうち子会社の範囲はどこまでにするかが重要になってきます。
会計上、原則としては、すべての子会社を連結の範囲とすることとしています(すべての子会社のB/SやP/Lを考慮して財務諸表を作成すべきということ)。
そのほか、下記の通り、連結の範囲に含めてはいけない会社と含めないとすることができる会社の規定があります。
除外規定(含めてはいけない) | 除外可能規定(含めなくてもいい。) |
子会社のうち次に該当するものは、子会社の範囲に含めない。 (1)支配が一時的であると認められる企業 (2)上記(1)以外の企業であって、連結することにより利害関係者の判断を著しく誤らせる恐れのある企業 →(2)は、とても限定的な会社に限られます。 |
子会社であって、その資産、売上高等を考慮して、連結の範囲から除いても企業集団の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に関する合理的な判断を妨げない程度に重要性の乏しいものは、連結の範囲に含めないことができます。 |
つまり、
子会社だからといってすべての会社の影響を取り込む必要はありません。実務上は、どこまで含めるかどうかといったところは判断が必要になってきます。
本日は以上です。
明日からは、実際にどのように会計処理していくのかのお話をします。
よろしくお願いします。