連結財務諸表(増資①)
本日もよろしくお願いします。
本日は、連結子会社が増資をした際の親会社の行うべき会計処理と連結修正仕訳を学んでいきましょう。
増資というのは、会社が新たに資金を調達するために株式を発行することを言います。
それでは、下記前提をもとに説明します。
前提
A社はB社の株式を80%取得し、子会社としていた。当期末に子会社は株主割当による増資を1,000行った。(持分比率の変化はない。)払い込み金額は全て資本金とする。
仕訳
親会社
子会社株式800/現金800
子会社
現金1,000/資本金1,000
連結上あるべき仕訳
現金200/非支配株主持分当期変動額200
となります。なぜなら親子会社間の取引はグループ内の取引であるため消去されるべきだからです。
したがって連結修正仕訳は下記の通りです。
連結修正仕訳
資本金1,000/子会社株式800
非支配株主持分当期変動額200
本日の例題は、増資後も持分比率の変動がなかったため、単純な例題となりました。
しかし、増資を行う場合は、通常株主の持分比率は変動します。
明日はそのパターンを紹介します。
明日もよろしくお願いします。