連結財務諸表(追加取得)
本日は追加取得についてです。
追加取得というのは今、子会社株式の80%を保有していて子会社化しているような場合を想像してみてください。そのような場合に、当期末10%追加で株式を取得したというように子会社の株式を、また買うことを言います。(そのままですね、、)
この場合、どのような処理をする必要があるかを説明します。
まず、個別上の仕訳を考えます。
親会社は、子会社株式の10%(1,000)を追加取得した。追加取得前は80%保有している。
追加取得時の子会社の純資産の合計は5,000である。
子会社株式1,000/現金1,000
となります。
この時の連結上のあるべき考え方としては、
親会社は、子会社の親会社以外の株主(非支配株主と言います。)から株式を買い取ることになります。したがって、親会社の保有比率(持分比率)は増加し、その分非支配株主の持分比率は減少することとなります。
上記を仕訳であらわすと、、、
(あるべき仕訳)
非支配株主持分の当期変動額500※/現金1,000
資本剰余金500
と表します。
※5,000*10%=500
非支配株主持分の減少額と取得対価の差額は資本剰余金勘定を用います。
これは、会計上、非支配株主との取引が資本取引と取り扱うこととされているためです。
最終的に、連結修正仕訳として行うべき仕訳は下記の通りです。
(連結修正仕訳)
非支配株主持分の当期変動額500※/子会社株式1,000
資本剰余金500
少しはイメージを持ってもらえると嬉しいです。
明日もよろしくお願いします。