連結財務諸表(のれん)
本日も連結財務諸表についてです。ある会社を子会社化するときや合併などの企業結合を行う際に必ずと言っていいほど登場するのれんというものについて説明します。
のれんとは、その企業の超過収益力の要因であると一般的に言われます。
つまりB/S上、計上されるものではないが、実質的に企業が有している価値あるもののことを言います。例えば、その企業が有しているノウハウや、人材などがあります。
昨日の開始仕訳の例で、下記前提を用いて説明しましたが、その際は前提を簡潔にするためのれんが出ないようにしました。
前提
前期に子会社を100%取得して子会社株式を10,000で取得した
子会社の資本金は8,000、利益剰余金2,000であるとする。(時価評価が必要な資産負債はないこととする。)
上記の前提の一部をこのように変えた場合はどうでしょうか。。
前提
前期に子会社を100%取得して子会社株式を12,000で取得した
子会社の資本金は8,000、利益剰余金2,000であるとする。(時価評価が必要な資産負債はないこととする。)
この場合に、連結修正仕訳を行うと下記の通りです。
資本金8,000/子会社株式12,000
利益剰余金2,000
のれん2,000
取得に際して支払った対価と、取得した資産負債の差額がのれんとなります。
当該のれんは、最長20年以内の償却期間で定額法など合理的な方法で償却していきます。
のれんという概念は、会計上重要ですので、ぜひ覚えてください。
明日もよろしくお願いします。