会計・監査日記

気ままに会計や会計監査について書いてます。簿記の勉強している人たち参考にしてくれると嬉しいです。

手形の会計処理

 

本日のテーマは、手形です。

本日もよろしくお願いします。

馴染みのない人がほとんどだと思いますので、イメージしにくいかも知れませんが、

ここで吸収していってください。

 

手形には、約束手形為替手形など種類があります。

約束手形・・・手形を振り出した人(会社)が受け取った人(会社)に定められた期日までに決められた金額を支払う手形のことです。

 

為替手形・・・振り出し人(発行人)が自身の持っている債権と債務を相殺するために第三者(債権を持っている相手方)に受取人(自分が債務を抱えている相手方)へ定められた金額を支払うように指図できる手形です。つまり、手形の振出人と支払人が異なるということです。

イメージは下記の通りです。

 

 

           
為替手形 ①AはB,Cに対する債権債務を相殺したい。  
    Bに対して債務1000    
    Cに対して債権1000  
    振出人A      
  為替手形を発行し、Bに支払うように指図する。Cは、Bへ支払う
           
  受取人B   支払人C    
Aに対して債権1000 ←相殺→ Aに対して債務1000
  ③Cから受け取る      

 

それでは、仕訳についてです。

約束手形

前提 AはBに対して約束手形を1,000振り出した。Aが支払人、Bが受取人である。

振り出し時、支払時(受け取り時)の仕訳を答えなさい。

 

(振り出し時)

A仕訳

借方 買掛金1,000/貸方 支払手形1,000

 

 

B仕訳

借方 受取手形1,000/ 貸方 売掛金1,000

 

(支払時/受け取り時)

A仕訳

借方 支払手形1,000/貸方 現金1,000

 

 

B仕訳

借方 現金1,000/貸方 受取手形1,000

 

為替手形

前提 Aは為替手形を振出して、CにBへ1,000を支払うように指図した。

振り出し時、支払時(受け取り時)の仕訳を答えなさい。

 

 

(振り出し時)

A仕訳

 

借方 買掛金1,000/貸方 売掛金1,000

 

B仕訳

 

借方 受取手形1,000/貸方 売掛金1,000

 

C仕訳

 

借方 買掛金1,000/貸方 支払手形1,000

 

 

(支払時/受け取り時)

 

A仕訳

 

仕訳なし

 

B仕訳

 

借方 現金1,000/貸方 受取手形1,000

 

C仕訳

 

借方 支払手形1,000/貸方 現金1,000

 

となります。

上記のイメージ図と仕訳を関連づけて理解すると忘れないと思います。

 

本日もありがとうございます。

 

明日もよろしくお願いします。