仕訳イメージ④(減価償却)
減価償却とは
減価償却とは、企業の利用している固定資産の価値の減少を費用として各期間に配分する手続きを言います。企業は固定資産を利用して営業活動を営んでいます。利用している固定資産は、その利用の中で、摩耗、風化することで価値の減少が通常考えられます。しかし、その価値の減少を必ずしも定量的に把握することは容易ではありません。そのため、ある一定の仮定をおいて各期間に費用を配分していきます。
ある一定の仮定という言葉が登場しましたが、これをもう少し難しい会計の言葉で言いますと減価償却方法といいます。
そして、減価償却を行う上で、もう一つ大事なことが、耐用年数です。
簡潔にいうと、ある固定資産を利用することのできる年数のことを言います。
この耐用年数は、税法上、減価償却資産の耐用年数表によって固定資産の種類や、構造などの要素から目安となる年数が定められています(法定耐用年数)。会計上、法定耐用年数に強制されるわけではありません。
減価償却方法の種類としては、定額法、定率法、生産高比例法、総合償却などがあります。
本日は一般的な定額法についての仕訳を説明します。
前提:当期首、建物5,000円を取得した。耐用年数は、50年であり、減価償却方法は定額法とする。取得時の仕訳と、減価償却の仕訳を答えなさい。
仕訳
取得時:
借方 建物5,000/貸方 当座預金5,000
決算整理仕訳(期末時):
金額の算定方法としては、取得した5,000円を耐用年数50年で割り、結果100円となります。
本日は以上です。
明日も引き続きよろしくおねがいします。